授業がある「ある日」の流れ
日本語教師になりたいと思っている方やこれから日本語教師として働く方は、日本語教師って実際どんな感じで働いているの?と考えているのではないでしょうか。
私は非常勤講師として働いている期間が長いので、ここでは「非常勤講師のある1日」を紹介しようと思います。
授業前日
授業前日の夜までに必ずすることは、荷物の準備です。授業で使うテキスト、教材、教具、筆記用具、授業で使うPPTが入ったUSBなど、授業に使うものを必ず入れておきます。
え?そんなこと?と思われるかもしれませんが、出勤日の朝にバタバタして、授業に必要なものを忘れしまっては、せっかくの授業準備が台無しになってしまいますし、万全の状態で授業ができなくなってしまいます。「後で入れとこう」「明日の朝しよう」はやめて、持ち物チェックは授業前日の夜に完了させます。

授業当日
私はこれまで電車通勤、バス通勤、車通勤で通勤していましたが、いずれの通勤方法でも30分前には着くようにしています。電車は比較的時間が読めますが、バスと車は日によっては大幅に遅れたりしますし、実際は30分前に着けないことが多いです。
授業前
1.出勤簿
学校に着いたら、まず出勤簿に捺印します。
これまた、え?まず出勤簿?と思われるかもしれませんが、授業が終わった後は何かとやることが多くて、忘れることがあるんです。日本語教師になりたての頃、私も何度か忘れてしまったことがあります。落ち着いて次の出勤日に記入。捺印すれば済むことではあるんですが、次の出勤日にも忘れてしまう恐れだってあります。それに、月をまたぐときに忘れてしまうと、学校に迷惑をかけてしまいます。月末に勤怠を締めるからです。
授業以外のことで心配になったり、労力を使ったりするのが私は嫌なので、学校に着いたら、まず出勤簿に記入、捺印しています。

2.申し送りの確認
担当するクラスの申し送りに目を通します。
自分が前回担当した日以降に目を通して、どんな流れで今回の授業に繋がっているかを確認します。「可能形の作り方を忘れていた」とか「普通形を練習したけど、まだ定着していないから、復習を」と書いてあったりするので、これらのことを念頭に置いて授業に臨みます。

3.コピーの確認
当日にコピーする先生が多いと思うのですが、私は前回の授業の後にコピーを済ませていることが多いです。
ですので、授業の前にするのは、その日にする小テストやプリント、宿題のコピーが揃っているかどうかを確認するということです。

どうして当日授業の前にコピーしないかというと、他の先生方も授業前にコピー機を使うからです。順番待ちするのは煩わしいし、なかなかコピーが終わらないと焦ってしまうのが嫌なんです。あとは、電車やバスが遅れて、学校に着くのが遅くなると、コピーの時間が少なくなってしまうかもしれません。授業の前にバタバタしたくないので、自分自身のためにこのような習慣に自然となっていきました。
4.授業内容の確認
教材、教具、コピー等が揃ったら、当日の予定表を改めてチェックして、自分が準備してきたことと予定表の内容が合っているかを確認しておきます。内容が間違っていなければ、導入や説明などに目を通して、授業に備えます。
5.授業開始4,5分前に教室に入る
学校によりますが、授業の頭から非常勤講師が入れる場合は、授業が始まる4,5分前に教室に入ります。(学校によっては、担任の先生の朝礼のあとに、授業を担当する先生が入室します。)
授業前に入ると、学生の素の姿が見られるし、リラックスした雰囲気で学生とおしゃべりができます。
それに、慌てて授業に入りたくないということと、教室に少し早めに入ることで自分が教室の空気に馴染めるような気がするからです。
あ、それから、教室に入る前は一度立ち止まってから、口角を上げるようにしています(笑)
※授業の前に、担任の先生の朝礼がある場合は、学生が教室に入ってくる前に、ホワイトボードのマーカーのインクが付くかどうか、黒、赤、青、緑、それぞれ確認しておきます。かすれているマーカーがあれば、授業に入るときに新しいマーカーを持って行きます。
休憩中
90分×2コマを連続で同じクラスに入る場合は、教室にいることが多いです。学生とお喋りしたり、学生からの質問を受けたりしています。
90分×2コマで、1コマずつ違うクラスに入るときは、講師室/事務所に次のクラスの教具、教材、コピーなどを取りに行きます。
授業後
1.小テストの丸付け
小テストをした日は、丸付けをします。(授業の後ではなくて、休憩中に済ませてしまう日もあります。休憩中にテストの採点をしていると、結果が気になる学生は見に来ます。)次の日の先生が小テストを学生に返して解説をすることが多いので、「どんな間違いが多いのか」や、解説してほしい箇所を白紙の小テストに書いておきます。
2.申し送り記入
予定表にある項目の中でできなかったことを必ず書きます。次の日にできそうならしてもらいますし、担任の先生の授業の時間にしてもらうこともあります。いずれにしても、できなかったことは漏れのないように書いておきます。
また、時間が余って、予定表にない副教材の練習問題をした場合も書いておきます。
あとは、学習項目を学生が理解できたかどうか、どんな間違いが多かったか、学生の様子はどうだったかなどを書きます。

3.担任の先生へ報告
予定表にある項目の中でできなかったことは、申し送りにも書きますが、口頭でも担任の先生に必ず報告します。
頑張りが目立つようになった学生やお喋りが多い学生、居眠りが多い学生など、気になる学生の様子も簡単に報告しておきます。
担任の先生によっては講師室/事務所にほとんどいらっしゃらない先生もいて、報告するすることがあるときは、担任の先生をつかまえることから始めます。どうしてもつかまらないときは、机にメモを残して帰ります。
特段報告するようなことがなければ、口頭での報告は不要だという空気を醸し出している先生もいるので、臨機応変に報告するようにしています。
4.次回の授業のコピー
当日の授業に関することが終わったら、次の出勤日の授業のコピーをします。
小テストや授業中にするプリント、宿題など、次週の予定表を見ながら、人数分コピーしておきます。
『授業前 3.コピーの確認』にも書きましたが、授業前は他の先生方もコピー機を使うからです。順番待ちするのは煩わしいし、なかなかコピーが終わらないと焦ってしまいますし、電車やバスが遅れて、学校に着くのが遅くなる可能性もあるからです。授業の前にバタバタしたくないので、別の日に事前にコピーするようにしています。
帰宅後
授業で上手くいかなかったところとその改善点を書き出します。次に同じ項目を担当するときにすぐにわかるように、教案を書いているノートに改善点を具体的に書いておきます。
また、PPTの間違いも修正しておきます。単純なタイピングミスもあれば、自宅のパソコンでは問題なくても、学校の電子黒板だとレイアウトが崩れてしまうということもあるからです。
まとめ
授業がある日の1日の流れ、いかがでしたか?文字にすることが多いような気もしますが、実際はどれも数分で終わらせられることですし、慣れれば流れでできますし、 実際に授業をしていない方も、授業前後にどんなことをすればいいのか何となくイメージすることができれば、不安も減りますよね。
あくまでも私がしていることなので、他の先生方の「1日の流れ」は全然違うものかもしれません。慣れてくれば、他の先生方はどんなことをしているのか目に入ってくるだろうし、他の先生方に直接聞いてみるチャンスもあると思います。
続けていれば、自分なりのやり方ができてくるので、自分がやりやすい方法を見つけてみてくださいね。

