教案作り②口頭練習~会話練習

どうやって教案を作ってる?≪初級編≫② 口頭練習~会話練習

≪初級編≫どうやって教案を作ってる?① の続きです。

無事に導入→説明→確認 が終わったら、いよいよ練習の流れを考えます。

 

練習を考える

大切な内容だから、しっかり定着させたいと思うのですが、口頭練習が単調すぎると学生が飽きます。なので、難易度を少しずつ上げて、学生が考えながら練習できるようにします

①易⇒難 を意識する

②単調にならないように変化をつける

口頭練習

文型にもよりますが、しっかり変換ができるように口頭練習します。

※動詞の変換練習の時、Ⅱグループ→Ⅲグループ→Ⅰグループ→ⅠⅡⅢミックスの順に口頭練習します。(易⇒難 難易度をあげていくため)

教案を作るときは、大まかな時間配分がわかるように、1人で声に出してやってみるといいと思います。また、どんな教具を使うかも決めます。

 

①FC(フラッシュカード)の文字を見ながら発話

例)

T(教師):(FCを見せながら)私は「ます」、みんなは「て形」です。

T:たべます

SC(学生コーラス):たべて  ※SC(学生コーラス)=学生全員で言う

T:S1さん?

S1(学生1):たべて

T:たべます

SC(学生コーラス):たべて

T:みます

→初めての変換練習の時は、周りの学生の発話を聞いてコーラスで「たべて」と言っている学生がいるので、1人で発話してもらって、正しいかどうか確認してから、もう一度みんなでコーラスしてもらいます。時間はかかりますが、初めが肝心なのと、意外と1人だと言えない学生が多いです。

 

②導入した文型に使う動詞の活用練習

①の変換練習の流れで、動詞のグループをミックスした練習で、導入した文型に使う動詞を入れておきます。③の文型を作る口頭練習がスムーズに進められます。

 

③文型

「てください」を例に挙げると、①で「て形」の変換練習をしてから、「てください」の変換練習をします。

T:(FCカードを見せながら)私は「ます」、みんなは「てください」です。

T:たべます

SC(学生コーラス):たべてください

T:S1さん?

S1:たべてください

T:たべます

SC(学生コーラス):たべてください

T:みます

 

④拡大練習

FCカードを見ながら「てください」が言えるようになったので、教師が名詞をQ出しして学生に文を作ってもらいます。

「てください」の変換練習の流れを止めずに進めます。

T:(「かします」のFCカードを見せながら)ボールペン

SC(学生コーラス):ボールペン… ボールペンを貸してください

T:S1さん?

S1:ボールペンを貸してください

T:ボールペン

SC(学生コーラス):ボールペンを貸してください

T:(「みます」のFCカードを見せながら)写真

 

⑤絵カード

FCカードだと、動詞の意味がわからなくても変換できます。絵カードの口頭練習は、絵を見る→日本語を思い浮かべる→変換する という作業があります。(ゆっくりクラスの場合は、文字を入れた絵カードで練習してから、文字なしの絵カードで練習します。)

絵カードだと、答えが複数出てきます。学生にとっては自分が考えた文だけではなくて、他の学生が考えた文を聞くことができるいい機会です。学生からの発話をどんどん拾いましょう。教師は学生が自由に発話できる雰囲気を作ることが大切です。

 

練習問題

教科書の練習問題を確認して、口頭練習でするか、書かせるかを決めます。

絵がある問題は口頭練習として、みんなでしてしまうことが多いです。文字だけの問題だったら、この問題まで口頭練習が多いので、落ち着いて書きながら頭を整理してもらうこともあります。ただ、同じ学校でもクラスによって対応を変えることがあります。口頭でできるクラスもあれば、書かないと理解がむずかしいクラスもあるからです。担任の先生の方針もあるので、非常勤として授業に入った場合は、臨機応変に対応するといいと思います。

質問ー答え の対話形式の問題の場合は、ペアになって口頭練習をしてもらうことが多いです。

口頭練習同様、大まかな時間配分が知りたいので、1人で声に出してやってみるといいと思います。教案作成や授業に慣れてくれば必要ありません。

 

談話形式の練習

談話形式の練習に、初出の語彙や表現が出てくることがあるので、しっかり確認して、簡単な言葉で説明できるように準備します。

実際の授業では、例をみんなで読んで、意味を確認した後、ペアで口頭練習します。教科書の会話の枠にとらわれず、会話を膨らませます。教師は個々のペアの口頭練習を聞いて回りながら、会話が膨らむような質問をしていきます。面白い展開ができると、後の発表で盛り上がります。

数組、発表してもらって、全体で確認します。

余裕があるクラスの場合、言葉を変えて、自由に会話を展開してもらいます。

 

まとめ

初級の教案の作り方を説明してきましたが、いかがでしたか。改めて文字に起こしてみると、長いし、大変そうにも感じますが、導入さえしっかり準備すれば、あとは流れがだいたい決まっているので、何とかなります。

最初の半年ぐらいは、養成講座で作っていたような詳細な教案を作っていました。導入、説明、口頭練習、テキスト練習などの教師と学習者のセリフを全て書いていました。どのぐらい時間がかかるかつかめてくるし、有益だったと思います。

少しずつ時間配分の感覚がつかめてきたら、セリフをしっかり書くのは導入と説明のみです。あとはその日に担当する項目と時間配分を書いたメモを準備しています。

 

どうやって教案を作ってる?≪初級編≫① はこちらから。